私たち「東双みらい製造株式会社」は、東京電力HD株式会社とカナデビア株式会社により2022年10月に設立された企業です。福島県の浜通り地域をはじめとする福島県全域の復興への貢献を目指し、廃炉作業に利用される「使用済燃料キャスク」や、「燃料デブリ保管容器」などの製造を担うべく事業を進めています。浜通りのみらいを切り拓き、モノ作りを通じて廃炉作業を最後までやり遂げる––。そんな私たちの想いに共感いただき、事業を共創していく熱意を持った方を求めています。

会社の特徴を教えてください

〈輸送·貯蔵兼用キャスクの製造〉
当社が主に手掛けるのは、原子力発電所の「使用済燃料」の輸送·貯蔵に使用される専用容器「キャスク」の製造と販売です。
使用済燃料の輸送・貯蔵に関する技術を有するカナデビア(株)と、廃炉作業を進める東京電力双方の知見をもとに、高度な専門技術と品質を必要とするキャスクの製造を実現していきます。金属加工、溶接、取付·組立·検査などのキャスク製造工程を一貫して行う工場が、福島県双葉郡楢葉町にて稼働予定です。

〈キャスクとは〉
使用済燃料を安全に輸送·貯蔵するための専用容器です。

[4つの機能]
■閉じ込め機能
 使用済原子燃料、および使用済原子燃料から発生する放射性物質をキャスク内部に閉じ込める機能
■遮へい機能
 使用済原子燃料から発生する放射線を法律で定められた基準値以下まで遮へいする機能
■臨界防止機能
 使用済原子燃料が臨界(核分裂の連鎖反応が同じ割合で持続する)状態になることを防止する機能
■除熱機能
 使用済原子燃料から発生する熱を適切に外部に放出する機能

[これらを担保·維持する機能]
■構造強度
 諸々の条件下で生じる応力が許容できる応力以下であること
■長期健全性
 熱/放射線照射/腐食による経年変化に対して問題ないこと

採用担当者Interview

◆研修の内容を教えてください。
キャスクなど廃炉関連製品のノウハウを持つ製造拠点で、原子力従事者教育、取付・溶接業務訓練などを実施します。未経験からでも専門スキルを1から学んでいただくことのできる環境です。

◆社風や働く人の雰囲気を教えてください。
オープンな雰囲気の職場ですので、率直に自分の考え方や想いを議論することができます。
東京電力HD(株)やカナデビア(株)といったグループ企業の方々やキャリア入社の方、地元出身の方など様々なバックグラウンドを持つ方々と一緒に仕事を行なっていきますので、多様な価値観に触れながら業務を進めていただけます。

◆どんなキャリアを積めますか。
廃炉関連製品という専門的な製造業務を通じて、モノづくりのスペシャリストとしての経験を重ねられます。
将来的には技能職としての道を極めていただくだけでなく、専門性を活かした技術指導や部下指導などのキャリアパスを選択することも可能です。

◆社員に県外からの移住者はいますか?
設立間もない組織ということもあり、現在当社に県外からの移住者は在籍しておりません。しかし今後の事業本格化に向け、県外人材の積極採用と定住に向けた支援体制の整備を進めていきます。

◆研修時の住環境は?
有明工場での研修時は、パートナー企業の社員寮に入居し勤務いただくことが可能です(ご家族同伴の場合には、社宅をご利用いただけます)。楢葉町での勤務同様、多方面でのサポート体制を用意しておりますので遠方からの転職を検討されている方もご安心ください。

◆研修後から工場稼働までの期間はどのように過ごしますか?
技術取得には有明工場での2~3年の研修が必要になります。

今後の展望を教えてください

工場が建設され拠点となる楢葉町は、山、川、海が近く、豊かな自然に恵まれた町です。
降雪や寒暖の差も少なく1年を通して過ごしやすい気候が特徴です。太平洋に臨む『天神岬スポーツ公園』は、キャンプ場や温泉も併設されており、幅広いアクティビティを楽しめます。マリンスポーツも盛んで、海水浴場には県内外から多くのサーファーが訪れます。
将来的には、これまで首都圏の企業や海外企業が主に取り組んできた廃炉の中核技術·製品についても、ここ楢葉町、浜通りで開発・製造し、地元経済の中長期的な柱になれることを目指していきたいと考えています。この想いは「東双みらい製造株式会社」という社名にもこめられており、東電グループの一員として、浜通り(福島県双葉郡)をはじめとした地域の方々とともに浜通りのみらいを切り拓き、モノ作りを通じて廃炉作業を最後までやり遂げる想いを込め「東双みらい」を冠名義につけました。私たちは、この「想い」を会社の礎として事業活動を進めてまいります。