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INTERVIEW 福島県第1号のバトントワラーを育てる。
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二拠点生活教育

福島県第1号のバトントワラーを育てる。

元バトントワーリング世界チャンピオン・さくらバトンクラブ統括代表
簾田武志さん
東京都と楢葉町の二拠点生活
ブラジル・サンパウロ州生まれ。2歳から愛知県でバトントワーリングを学ぶ。大学卒業後、バトントワーリングのブラジル代表監督に就任。全日本バトントワーリング選手権に11回出場、世界バトントワーリング選手権大会には7回出場し金メダル2つ、銅メダル2つを獲得。2016年にさくらバトンクラブを設立。現在は東京都各地、宮城県、楢葉町でバトン指導をしつつ、YouTuberとしてもバトントワーリングを普及活動中。

現在のお仕事について教えてください。

 バトントワリングに関係する仕事をしています。元々はバトンで食べていくとは思っていなくて、学校の教員になる予定だったのですが、ブラジルのバトン協会から「バトンを教えてほしい」と言われて飛んでいきました。そこからバトンの世界にのめり込んでいます。 

楢葉町が選ばれたきっかけを教えてください。

私の場合は、現在二拠点で生活をしています。私は東京都にも宮城県にも仕事があり、母がいわき市で一人暮らしをしていて、なるべく近くにいたいと思っていました。そこで色々移住相談センターやセミナーに出かける中で、楢葉町の移住相談窓口の方を始めとする皆さんがすごくバックアップや応援をしてくれて、自分のもう一つの目的がバトントワリングの普及活動だったので、それをサポートしていただけるかなと感じ、楢葉町に移住しようと決めました。

実際に移住してみていかがでしたか?

東京と宮城にも行ったり来たりしている中の束の間の休みになっていて、そういう時に大自然に触れられるのは良いですね。今の時期はカエルの声が聞こえますが、それがすごい好きで、大自然の中で生きているというのを感じます。

町内ではどのような活動をされていますか?

週に1回、町内外の子供たち10名ほどにバトントワリングを教えています。これから軌道に乗せて、どんどん楢葉町の子供たちにバトンの素晴らしさを知っていただいて、「やりたい」っていう子供たちが増えたらいいなと思っています。特に福島県は指導者もいないので、今の楢葉町の子供たちがバトントワラー第1号です。この子たちが県代表、東北代表としてバトンの大会とかにも出ていけたらなと考えています。

生徒さんたちに、どのように成長してもらいたいですか?

将来的にはいつか辞める日が来るかもしれないですが、「辞める時にバトンをやっていて良かった」と思ってもらいたいです。色々な地域の子供たちが集まる場にすることで、もしかしたらそこで新しい友達ができたり、コミュニケーションが生まれたりするのはすごく良い機会だなと思っています。やはり社会教育団体としての在り方というのは、学校では学べないことをすごく学べると思うので、先輩後輩、幼稚園の子と小学生、年齢関係なくみんなが手を取り合って1つのコミュニティで子供たちが育っていってほしいなと思います。そこで学ぶこと、吸収することはたくさんあるので、それをバトンという1つの材料、武器として子供たちに伝えていきたいなと思っています。

移住して良かったなと思えることは何かありますか?

町内の皆さんが「こんにちは」って挨拶してくれる環境に最初は驚きました。これが自然な人と人との繋がりですね 。だから自分が子供たちに挨拶やコミュニケーションの大事さを伝えているつもりが、楢葉町に来るたびに教えてもらっています。

生活していて不便なところはありますか?

不便はないですね。最初はスーパーが夜7時に閉まってしまうことに驚きました。でも、不自由さは感じていません。楢葉町はいわきも近いですし、分かっていれば準備していけますからね。

これから楢葉町でチャレンジしていきたいことはありますか?

楢葉町でたくさんの子供たちにバトンを経験してもらい、中学校でバトン部を作ってもらいたいと考えています。今バトンをやっている子供たちが中学校に上がった時に、バトン部が県代表として団体戦で全国大会に行けたら、ものすごい楢葉町の宣伝にもなりますし、子供たちにとっても良い経験になります。それを見て下の子たちが付いていくというような、サッカーのような仕組みが他のスポーツにはないので、レールをバトンでも作っていきたいです。同時に、地域のイベントなどにもどんどん出ていって、「可愛いねかっこいいね」と言ってもらい、みんなに笑顔になってもらうことがこの地域の復興も含めて、自分がやるべきことだと思っています。自分はそのために来たと思っています。

最後に一言お願いします。

15年前の東日本大震災による東京電力福島第一原発事故によって避難を余儀なくされ、特に双葉郡一帯では子供から大人まで本当に辛い時期があったかと思います。 今、避難解除地域が増え、地元へ戻る方や移住者も増えてきました。 そんな中、設備や制度など目に見えるハード面は復興しつつも、習い事の充実やエンターテイメントなど、目には見えないソフト面での復興はまだまだと考えています。 『 この双葉郡楢葉町でバトントワリングをする事で子供たちが笑顔になり、その笑顔のパフォーマンスを観た方々が、みんな笑顔になる!』 そんな復興のお手伝いにもなれたらと思い、楢葉町でバトントワリングの種を蒔き、福島県双葉郡をより一層盛り上げていきたいと考えています。

※2026年にインタビューを行った内容を掲載しております。